この記事では、オーバーロードに登場するヤルダバオト(デミウルゴス)の陰謀について紹介します。
・ヤルダバオトによる王都襲撃について
・ヤルダバオトによるローブル聖王国襲撃について
これらについて詳しく解説していきます!
オーバーロード|ヤルダバオトとは?
第11話「ヤルダバオト」ご視聴いただいた皆さま、ありがとうございました!#overlord_anime pic.twitter.com/E1cPENrBuA
— オーバーロード/TVアニメ公式 (@over_lord_anime) March 20, 2018
ヤルダバオトがデミウルゴスであるという事はアニメを視聴すると一目瞭然ですよね。
ですので、ここではデミウルゴスがヤルダバオトになった経緯などを簡単にお話します。
そもそもの始まりは、アインズの「世界征服」という大きな目的のためです。
そしてデミウルゴスは、この世界征服を実行するにあたり、ナザリックと隣接国との足掛かりを作るべく、インパクトかつ悪の親玉感の強い「魔皇ヤルダバオト」という悪魔を作り出しました。
その目的とは、
リ・エスティーゼ王国 |
ヤルダバオトという悪魔が王都を襲撃。その悪魔を退治する勇敢な冒険者モモンという図が生まれ、国同士を巻き込んでのマッチポンプ合戦が始まり、いとも簡単に隣国を手中に収められる。 |
これにより、魔導国建国後は英雄モモンという存在が国民への抑止力となり、スムーズに事が運びました。
ローブル聖王国 |
ヤルダバオトは聖王国で暴れるが、強大な力をもつヤルダバオトを前に王国の戦士では全く歯が立たず、魔導国に協力を求める。そして、魔導国がヤルダバオトを退治することによって、聖王国との足掛かりになる。 |
ざっくり言うとこんな感じです。
デミウルゴスはここまで全て計算した上で「ヤルダバオト」という悪魔を作り出し、そして演じました。
先の先まで見透かしているデミウルゴスの知略には終始脅かされっぱなしです。
では、次に「王都」と「聖王国」でヤルダバオトが行ったことを詳しく解説していきます。
オーバーロード|ヤルダバオト(デミウルゴス)王都襲撃
— せと (@qqxRc1ler38I3fM) July 1, 2020
ヤルダバオトが初めて登場したのはアニメで言うと2期11話でしたね。
八本指の館で「蒼い薔薇」のガガーラン・ティア・イビルアイの3人にエントマがボコボコにされ、瀕死状態になっていたところを助けに来たのが始まりでした。
ここではヤルダバオトが王都襲撃に至った経緯とその内情を解説していきますね!
きっかけはツアレの救助
ヤルダバオトが王都を襲撃するきっかけとなったのは、
セバスが拾ってきたツアレが、王国の闇組織「八本指」に拉致されたところからです。
アニメでは2期の11話あたりでしょうか。
この時アインズは「ツアレの救助」と「八本指への報復」をデミウルゴスに指揮するようアルベドに命じました。
そしてアインズから命を受けたデミウルゴスは、ツアレの救助と共に前々から計画していた「ゲヘナ作戦」を決行します。
ナザリックによる八本指への報復や王国の人的・物的資源の奪取、聖王国で行うための実験等
デミウルゴスは、この作戦を実行するにあたり「ヤルダバオト」という架空の悪魔を作り、王都を襲撃しました。
デミウルゴスがヤルダバオトになった理由は、王国の人間に素性がバレない為でもありますが、1番の理由は、先ほどもお話した通り、モモンの名声を高める為です。
ヤルダバオトという悪魔が王都を襲撃。その悪魔を退治する勇敢な冒険者モモンという図が生まれ、国同士を巻き込んでのマッチポンプ合戦が始まり、いとも簡単に隣国を手中に収められる。
八本指の館を襲撃
ヤルダバオトの作戦に参加していたエントマとマーレは八本指の館を襲撃します。
目的は、館に眠る重要書類や金品の略奪、そして重要人物の拉致です。
マーレは重要人物(ヒルマ)を拉致し、その場を先に離れました。
一方エントマは、略奪した金品の運搬作業にあったていましが、その作業中に運悪く「蒼バラ」と遭遇し、交戦することになりました。
両者の激しい攻防の末、エントマは青バラに敗れ瀕死の状態となりました。
そして、青バラたちがエントマにトドメを刺そうとした瞬間、突然ヤルダバオトが登場しました。
モモンと交戦
エントマの救助にやってきたヤルダバオトは、その場にいた青バラと交戦します。
そして、ガガーランとティアはヤルダバオトのたった一撃の攻撃にやられ、残ったイビルアイと一対一で戦います。
しかし、ヤルダバオトの圧倒的な力にイビルアイは押され、打つ手なしの状態…。
そんな中、突然、空から英雄モモンが登場!!
『ヤルダバオト VS モモン』の茶番劇が始まりました。
ただ、モモンがこの場所に現れたのは偶然の出来事で、本来モモンはレイブン候の自宅に行く予定でした。
しかしその道中、街で異変が起きていることに気づき、向かった先にヤルダバオトがたまたま居たんです。
なので、何が起きているのか全く分からないモモンは最初、ヤルダバオトの名前を呼ぶ時「デミ・・・」と間違えそうになったりして同様していましたが、ヤルダバオトの考えを飲み込み、アドリブで対応しました。
そして、両者のは激しい攻防の末、ヤルダバオトはいったん退散。その後、アニメでもお馴染みの「炎の壁」が出現し、悪魔の軍勢による王都襲撃が始まりました。
— せと (@qqxRc1ler38I3fM) July 1, 2020
王都襲撃
王都では、ヤルダバオトに召喚された悪魔たちよる大虐殺が行われました。
また、当初の目的である
人的・物的資源の奪取、聖王国で行うための実験等
も兼ねているので、平民の多くは悪魔たちに拉致され、王都の倉庫区にある物資はシャルティアのゲートによってナザリックに送られました。
ここで、ヤルダバオトの計画はある程度完了し、あとはモモンに撃退されてめでたしめでたしです。
英雄モモン!!
作戦の最終局面。
『ヤルダバオト・メイド VS アインズ・イビルアイ』
威嚇するエントマが可愛い pic.twitter.com/mZMCq5IeO0
— くろ㌠🍤 (@cloqua) April 10, 2018
この戦いで初めてヤルダバオトの計画を知ったモモンは、再び茶番劇を行います。
そして、見事ヤルダバオトに勝利し、悪魔から王都を救った英雄モモンが誕生しました。
オーバーロード|ヤルダバオト(デミウルゴス)聖王国襲撃
リ・エスティーゼ王国の次に隣接国征服の標的となった聖王国では「魔皇ヤルダバオト」によって、多くの騎士や民、そして亜人たちが命を落としました。
この「ローブル聖王国襲撃」は、まだアニメでは描かれていないので、ネタバレにご注意ください(>_<)
およそ10万の亜人を従え、聖王国を襲撃
ヤルダバオトは、作戦の第一段階として、聖王国付近のアベリオン丘陵にいる亜人たちを支配下に置き、
およそ10万の亜人たちからなる軍隊「亜人の連合軍」を作り出しました。
そして、自身が召喚した悪魔と亜人の連合軍を従え、聖王国を襲撃。ヤルダバオトの第十位階魔法(隕石墜落)によって戦いの火蓋が切って落とされました。
この攻撃により、聖王国の城壁は破壊され、そこから悪魔や亜人、そしてヤルダバオトが流れ込み、都市の人間たちを手当たり次第襲っていきました。
ちなみに、今回の計画の中には、スクロールの材料や残酷な実験に使用するための「資材の確保」も入ってたので、
亜人の一部や聖王国の村人たちはヤルダバオトに拉致され、多分、それらはデミウルゴス牧場に送られたと思われます。
魔導国へ援軍を要請する
悪魔たちの進行を阻止するべく、
聖王国最強の騎士「レメディオス」や「ケラルト」、そして第四位階魔法が使える聖王「カルカ・ベサーレス」たちがヤルダバオトと交戦します。
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しかし、聖王国最強の戦士とは言っても所詮は人間。
もちろん、ヤルダバオトに敵うはずもなく、あっけなく敗北…。
レメディオス以外の2人は、ヤルダバオトにやられてしまいました。
しかも、この戦いでヤルダバオトは本気の姿になっていたので、全く歯が立たないどころか、むしろオモチャのように扱われていました。
特に、聖王「カルカ」のなんて、肉体をまるで棍棒のように使われていて、マジで酷かったです…。
こんな化け物じみた力を持つヤルダバオトに勝てる人間なんて、この聖王国には誰一人としていませんよね。
そこで、ヤルダバオトと互角に戦ったという冒険者「モモン」に救援を求めるため、聖王国の戦士たちは魔導国へ向かいました。
しかし、魔導国側の答えは「モモンは救援に出せない」とのこと。
その代わり、魔導王ひとりが聖王国の援軍として向かいます。
これは、今回の計画のひとつ「魔導国の王を英雄として崇める民を作ること」のため、モモンではなく魔導王が聖王国に行く必要があったのです。
魔導王がヤルダバオトを撃退することで、聖王国の民たちは王に感謝し、そして信頼される。その結果、聖王国と魔導国の足掛かりになるといったメリットがあるからです。
ちなみに「ネイア・バラハ」という聖王国の少女が、さらに魔導王の名声を高めました。
ネイアちゃん可愛すぎるから生きて pic.twitter.com/GA3dw18jX4
— Melon (@Melon_Board) January 18, 2018
ネイアは、聖王国の騎士団の一員で、作中ではアインズの従者として行動を共にしており、圧倒的な力を持つ魔導王陛下こそ「正義」だと崇拝し、魔導王の素晴らしさを多くの国民たちに伝え、魔導国と聖王国の足掛かりに大きく貢献しました。
アインズ死亡!?
聖王国へ援軍として向かった魔導王ことアインズは、デミウルゴスの考えた計画通り「悪魔を撃退する英雄」という茶番劇を行います。
しかし、アインズと言えば、その中身(鈴木悟)はただの凡人ですよね。笑
あらかじめ大まかな計画は聞いていたものの「アインズを楽しませる」というデミウルゴスの計らいで、
計画のほとんどが「アドリブでお願いします」といったものでした。
ですので、計画が進むにつれ、段々とボロが出てきました。
しかも、今回のアインズの役割はとても重要であり、いつものようにナーベもいないので、誰かの意見を聞くことすら出来ません。
そしてつい限界を感じたアインズは、作戦遂行中に自分を死んだことにして「アインズがいなくなった時の場合の訓練だ」という理由を付けてアドリブ作戦から途中離脱したのです。
アインズ復活 ~ ヤルダバオト撃退
しばらくアインズ不在のまま作戦が実行されました。
そして、作戦終盤。
いよいよ、ヤルダバオトが聖王国を壊滅するという最終局面でタイミングよくアインズは復活し、ヤルダバオトを撃退しました。
一番美味しいところを持っていきましたね。笑
もちろんデミウルゴスは、アインズが死んだことについて「偉大な御方の考えあってのこと」だと都合よく解釈しています。
それに、アインズは聖王国を救う為に死んだと思わせることができたので、より聖王国の民から信頼を勝ち取りました。
聖王国乗っ取り
ヤルダバオトから聖王国を救った魔導王の名声は高まり、今回の作戦は見事に成功しました。
しかし、今回の作戦はこれだけでは終わりません。
表向きは「ヤルダバオトから聖王国を救った英雄・魔導王」ですが、その裏では、、、
王兄カスポンドを謀殺して偽者と挿げ替え、カルカ死後に新たな王に据えて聖王国を裏から乗っ取った。
引用:Wikipedia
聖王「カルカ」がヤルダバオトに殺されてしまったため、聖王国の王が不在となりました。
その後継者として選ばれたのが、カルカの兄「カスポンド・ベサーレス」なのですが、
本編に登場する前に死亡済み。デミウルゴスの謀略によってドッペルゲンガーに置換えられている。
という訳です…。
カルカを亡き者にして、新しくカスポンド(ドッペルゲンガー)を王にし、裏からも聖王国を乗っ取る。
この全てがデミウルゴスの計画だったなんて、本当に恐れ入ります。
まとめ
今回は、ヤルダバオトの陰謀と題して、
- 王都襲撃
- ローブル聖王国襲撃
これらについて紹介しました。
ナザリック一の知恵者であるデミウルゴスの計画には、本当に恐れ入ります。